名もない毎日にスパイスを

毎日パン屋さんのパンを食べていたい主婦の絵日記

名もない毎日にスパイスを

美味しい愛情

私はお赤飯が好きです。

ふっくらやさしい小豆と
もちもちご飯に
引き締め役の ごま塩



この 絶対的な組み合わせを考えた人

カリスマ的ですよね





「お米にまつわるエピソード」という事で、 お赤飯の思い出をひとつ。



息子を妊娠中に 京都の懐石料理を食べに行きました。そこは柾木さんというお店。カウンターだけのこじんまりとした、けれど背筋がスッと伸びるような清々しい空間。敏腕店主がひとりで切り盛りされています


店主はお話上手で(というより聞き上手)
この日は家族の会話も和みました


私が妊娠中だということが話題に上がると 店主はサササっと、さりげなくお赤飯をプレゼントして下さいました


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しかも 私の大好きなからすみが鎮座しております



店主の粋なはからいに 、この子は皆に祝福され、絶対元気に生まれてくるんだ!と心熱くなりました



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そしてこの時 ふと思い出したのです
「おばあちゃんのお赤飯」


わたしが初潮を迎えた日に大量に炊いてくれたお赤飯。



今でも記憶に残っているくらい
あれは本当に嫌だったなぁ(苦笑)




でもおばあちゃんの炊くお赤飯は本当に絶品で。あれはプロの仕事だと思う!


家族の誰かが誕生日の時にも必ず大量のお赤飯を炊いてくれるので子どもの頃の私はそれを心待ちにしていました



「ハレの日」にたらふく飯を食わしてやりたい



そういう気持ちだったんでしょうね



私のお赤飯好きの理由はきっとこういう所にあるのでしょう




そんなおばあちゃんですが最近
認知症と鬱を併発し、料理ができなくなってしまいました


今介護の負担を背負ってくれているのは母です


三度の飯の支度に身の回りの世話
意志疎通が出来ない辛さ



「もうアカンわ、あの人。頭狂ってる」



一生懸命 愛情持ってお世話している母の口から この一言

胸がチクりと痛みました



母の心の疲弊であり
見てみぬふり出来ぬ事実であり
ヘルプの叫び声にも聞こえました



なにかサポート出来ることはないかと尋ねると「愚痴を聞いてほしい」と




出るわ出るわ
溢れ出るように 愚痴が
母からすると(義理母)ですので
きっと父には言いにくい事もあるでしょう




おばあちゃんは今
モンスターになってしまった訳です




悲しいけど事実



わたしが最後に(本当の)おばあちゃんに会ったのは私の妊娠が分かってすぐ、実家に帰った時でした


「まあ!早く赤ちゃんに会いたい!」
と言って私のすこーし膨らんだお腹に抱きついてきたおばあちゃん


可愛いな と思ったのを覚えています





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最近母とコンビニの赤飯おこわを食べながら話してたんです


「そういえばもう、おばあちゃんのお赤飯食べられへんなぁ」


「ああ、あれ美味しかったよなぁ」



「あんた、覚えてる?お母さんの誕生日にもさ、お赤飯いっぱい炊いてくれてたんやで 。毎年欠かさずな」





美味しい愛情は
なかなか 忘れられないものです


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