名もない毎日にスパイスを

毎日パン屋さんのパンを食べていたい主婦の絵日記

名もない毎日にスパイスを

夫婦関係に息が詰まりそうな時 心を軽くしてくれた「詩」

祝婚歌

 

初めての育児で赤ちゃんとの生活に神経質になり自分でも気づかぬうちにストレスをため込み、夫をサンドバッグに暴言を吐いてしまいました。 

 

暴言といっても…

「私は今こんなに大変なんだ!」って事を分かって欲しかっただけなのに。口下手な夫を相手に一方的に責める形になってしまいました。

(反省はしているけど素直になれない)

 

 

3ヶ月前から育児による腱鞘炎を患っていた私の右手はその日の朝限界を迎えたのか

金槌で骨をぶたれた様な激痛が走り全く動かせなくなってしまいました。

 

育児が困難になりお義母さんが息子を預かりに来てくれたのは良かったものの…

 

夫に「息子をベビーカーに乗せてエントランスまで下ろしてくれる?」と頼むと、寝起きの夫は「何で俺が…ブツブツ」「お前が母親に頼んだんだろ」と。

 

 

 

え?ふたりの子どもじゃないの?

私の動かない手を見ても協力してくれないんだ

 

 

 

そう思うと涙が出て来て止まらなくなってしまいました。息子を抱き上げることすら出来ない不甲斐なさも相まって、夫を罵倒しながら泣きました  

 

 

 

心に余裕がなくなると相手をの様に責めてしまうものです 。

そして自分が悲劇のヒーローの様に (苦笑

 

 

そんな時何度も 何度も心を軽くしてくれた「詩」があります

 

 

 

――祝婚歌――     吉野弘

 

二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうが いい
立派すぎないほうが いい
立派すぎることは
長持ちしないことだと

気付いているほうが いい
完璧をめざさないほうが いい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうが いい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうが いい
ずっこけているほうが いい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうが いい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうが いい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうが いい
健康で風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があっても いい
そして なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても 二人には

わかるのであってほしい


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有名な詩ですね

感情がヒートアップした時にはこの詩を読み返すと肩の力が ふっと抜ける気がします。

 

お互い非難し合う事があっても相手は決してではない、自分が正義でもない。

 

そうそう、完璧なんて目指さないほうがいい。

 

そして最後の一文にいつも心をぎゅっと掴まれる気持ちになります

 

「そして なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても 二人には

わかるのであってほしい」

 

 

コツコツ夫婦を積み重ねて行けば

そんな風になれるだろうか、と

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